MANGOS初めてストーリー

私たちは2005年 スリランカの有機マンゴーを日本に入れることを最初のプロジェクトとして会社をスタートさせました。 今ではマンゴー商品が多く出回っている日本ですが、当時、マンゴー商品は皆無で味はもちろんマンゴーという果物自体を知らない日本人がほとんどでした。 私たちは日本にマンゴーを輸入したいと思っていましたが、オーガニックは当然、農薬を散布したマンゴーでさえ、日本の強力な検疫制度の下で日本に持ち込むことは不可能でした。 そこで私たちは、生果と同じ味わいがある加工マンゴーを開発しようと思いました。アイデアは直ぐにひらめきました。果汁を絞って、その中に切った果肉を閉じ込めれば、生と風味がほとんど同じなのではと思いました。一般的なフルーツの缶詰はシロップ液に漬け込むので、歯触りや味が生とは大きく異なります。そこで、シロップの代わりに100%の果汁に漬け込めば味は変わらないと思ったのです。 そのアイデアだけを持ち、スリランカに向かいました。なぜスリランカかというと、友人がスリランカでエコビジネスをしていて、スリランカ人の真面目さや、エコ、オーガニックに対する気持ちなどを以前から聞かされていたからでした。あとは、マンゴーの原産地、インドの隣なので良いマンゴーが一杯なっているだろうと安易に思い込んでいました。   スリランカに到着し、友人が用意してくれたツーリストタクシーに乗って、フルーツ工場を朝から晩まで何十件もまわりました。しかし、果汁浸けのアイデアを商品化してくれる工場には一軒もありませんでした。そして2日目、ある工場にいくと、そこにマンゴーの果汁浸けのサンプルが置いてあったのです。びっくりしました。これは僕たちがアイデアをひねり出した企画の商品と同じだというと、開発者も同じ考えで試作していたというのです。そしてその試作も完了して、いつでも商品化ができるというのです。もちろん、オーガニックの果汁浸けマンゴーです。私はすぐに、商品化を進めてくれるようお願いし、スリランカを後にしました。 数週間後、サンプルが日本に到着しました。みんなで試食しました。生のような爽やかな酸味は少ないですが、甘味は生より多く、舌触りもとろりとして、日本人に好まれる味でした。その後、あるスーパーに持ち込み、採用が決まりました。そして、その後も次々と採用が決まっていくのですが、同時に日本の流通の厳しさも教えられる毎日でした。オーガニックなので味が安定しておらず、稀に発酵もします。虫や異物の混入もあり、次第に各店で終売になり、市場から姿を消してしまいました。私たちも、この火を消すものかと、業務用にも販路を求め、一時はマンゴープリンのお店を作って、この商品で作ったマンゴープリンを販売していました。しかし、マンゴーブームが去り業務用も5年で中止することになりました。 実は、今でも、昔から買い続けてくださるお客様がいらっしゃり、その方々のご期待に沿うよう、毎年改良を重ね、少しですが日本に輸入し販売しています。   オーガニックって、一瞬とっつきにくいとか、一部の健康マニア向けとか思っている人が多いかもしれませんが、実は、もっと身近で、私たちの身体や環境の味方なのです。 大量生産に比べると、地道で手間もかかることから、うん蓄を並べたくなる生産者の気持ちもわからなくもないのですが・・・。 本当は、からだ思いのやさしい作り方なのです。 では、MANGOSのマンゴープリンで、見てみましょう。 マンゴープリンに使用するマンゴーは、スリランカの小規模の有機農家で大切に育てられたマンゴーの実と果汁を使用しています。中でも首都のコロンボから6時間くらい離れたMAHO村で大切に育てられたマンゴーを多く使っています。MAHO村は、無人駅がポツンとあるだけの、車もほとんど走っていない、村の道路のほとんどが舗装されていない小さな村です。でも、このMAHO村はすごいんです。   イメージ   実は、このMAHO村の住民のほとんどが、裏庭にオーガニック果汁園やハーブ園を持っているんです。裏庭ですから大規模なプランテーションに比べれば、とっても小さいんですが、その分、手間を掛けて、しっかり美味しいマンゴーに育て上げられるんです。   イメージ」   美味しいマンゴーを作るには、まずは土壌作りから。パイナップル、バナナ、ココナッツなどの落ち葉から堆肥を作ります。栄養たっぷりの土に種を植えて1年間待ちます。   次に重要なのは水です。美味しいマンゴーには、たっぷりの水が欠かせません。インドネシアでは水田にマンゴーの木を植えているくらいです。種を植えてから1年後、マンゴーの木が1メートルくらいの高さに育つと、ココナッツの殻で木の根元を覆います。ココナッツの繊維がスポンジ代わりになって、水分を溜め込んでくれるからです。さらに、堆肥が水とともに流れていかないように、根の強いレモングラスを周りに植えます。ここまでして、水分を多く必要とするマンゴーに栄養と水を枯れることなく与えられるのです。   そして最も重要なのが日光です。濃厚な味のマンゴーには太陽の光が欠かせません。日本や他の国では、害虫を避けるために、実に袋掛けをしたり、ビニールハウスで育てますが、スリランカでは、マンゴーに直接、日光を注がせます。たとえ鳥、サル、リス、象に食べられてしまうことがあっても、おいしいマンゴーには、日光が欠かせないという考えからです。種を植えてから4年。ようやくマンゴーの木に実がなります。でも、すずなりに実をつけるのは、さらに3年。5mくらいの木の高さに育ってから。とても気の長い作業です。その間、わが子のように愛情を注ぎ、大切に面倒を見ます。   イメージ イメージ   さて、MAHO村では、とれたてのセイロン紅茶を飲みながら、マンゴーの話をします。たわいもない話です。彼らは「日本のみんなに、喜んでもらえている?」「日本では、マンゴーをどうやって食べてるの?」とききます。「みんな自然の味がするといってくれてるよ。」「プリンやジュースにしてるよ。」と応えると。「へ~。じゃぁ、今度持ってきてくれ。子供にたべさせたいから」ほのぼのとした会話がつづきます。   イメージ   マンゴーなのですが、日本の検疫の規約により生マンゴーを持ち込むことが禁止されています。そこで、オーガニックの専用の加工工房で加工してから、輸入します。作り手の思いの詰まったマンゴーです。味を損なわないように加工しなければなりません。 まずは、果肉。通常なら、シロップに漬け込んだり、冷凍します。冷凍は溶けるとおいしさがドリップします。シロップに漬け込むと、マンゴーそのもの味や食感がなくなります。MANGOSでは、マンゴー果汁をシロップ代わりに使います。果汁も果肉も同じマンゴー味が変わりません。果汁を保存液代わりにするなんて確かに贅沢ですよね。でも、これが一番おいしく保存する方法なんです。   果汁に果肉を保存する方法。単純な方法そうですが、とても難しいのです。果物にはバクテリアが住んでいて、きちんと滅菌しなければ、1週間くらいで発酵が始まり、お酢やお酒になっていきます。滅菌には熱を使うのですが、熱を入れすぎると黒く変色いますし、味も渋くなってしまいます。適度な温度と加熱時間を編み出すのに、試行錯誤の長い時間がかかりました。MANGOSでは、毎年数回工房に足を運び、衛生検査と技術指導します。そして、なによりも、工房の人たちとコミュニケーションをとることが重要です。スリランカには「アパラーデ」という言葉があります。これは日本語では「もったいない」になります。あまりにも「アパラーデ」を意識しすぎると過熟や未熟のマンゴーが混入します。作り手の思いは「美味しいところを日本で食べて欲しい」です。コミュニケーションをしっかりとることで、微妙な熟し加減や日本人の好みを伝えることができるのです。余談ですが、MANGOSのメンバーは全員、手でカレーを食べます。手で食べる、なぜかすぐに打ち解けられるのです。   イメージ スリランカで大切に作られたマンゴーは、日本でいろいろなものに加工されます。マンゴープリンもそのひとつです。果汁に漬け込まれた果肉を果汁ごと鍋にいれて、牛乳や生クリーム、ゼラチンなどとあわしグルグルかきまわします。あとはカップに入れて固めるだけです。素材が生きているので、素材の良さを損なわないよう、できるだけシンプルに作るのです。もちろん添加物もいれません。シンプルですが、果肉をたっぷり使うので、充填機に通らず、全て手作業で行います。   オーガニックって結局、おしゃれでもマニアでもなく、単純にひとへのやさしさなんです。おいしく食べさせてあげたいから、喜んでもらいたいから、健康でいてほしいから、地球にもいいことしたいから、などなど。 だから、手間を惜しまず作れると思うんです。   MAHO村のオーガニック庭園で取れる果実。日本には無い珍しい果物もあります。 イメージ イメージ

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